『暑中おみまいもうしあげます。/いつもおせわになっています。/これからもたのしい本を/みせてください』
“おばけの本””いもむしの本”などのイラストも描かれている。宛名は、「大方あかつき館さま」となっている。
 近所に住む小3のKくんからである。時々、友達とはしゃぎすぎたり、かけっこをしたりして注意されることもあるが・・・。まあなんと、かわいらしいことを。いっぺんに心も和む。
「今度図書館に来たら、暑中見舞いありがとうって、声をかけてあげてね!」
 さっそく職員に葉書を見せ、声かけをお願いする。葉書一枚で、Kくんの好感度はぐんと跳ね上がる。上級生になったら「残暑見舞い」の書き方も、そっと教えて上げようかな。

 昨日の「朗読コンクール」に来ていたK小の先生から、社会科見学に来た3年生の子どもたちの感想&礼状の冊子をいただく。
『わたしは、紙しばいがおもしろかったです。なぜかというと、わたしは、お話を読んでもらうのや自分で読むことがすきだからです。/みんなが来てくれるとうれしいと知って、たくさんあかつき館に行きたいです。』
 リップサービスも入れ、かわいらしい感想が並んでいる。カラー写真の表紙をつけ、冊子としてていねいに綴じてくださった担任の先生の心遣いにも感謝。夏休みが終わるころ、礼状を送ることにしよう。

 第18回上林暁の作品を読む会、「晩春日記」を読む。18名の参加がある。14:00~16:00、たっぷりと作品や上林について語り合う。回を重ねる度に、上林暁のついての理解が広がり、深まってゆく。継続は力なりである。
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 文学館でひとり展示資料と向き合っていたМさんを、上林の生家に案内する。上林の甥・Nさんにお世話になる。さらに、生家の庭に咲いていた花を何本かいただき、それを持って上林の墓所を訪ねる。
「この秋、あなたの役を演じさせていただきます。よろしくお願いします。」
Мさんは神妙な顔をして、しばし墓前で首を垂れる。
 帰途、墓所の丘から見える蛎瀬川や松原の風景を心に刻みながら、
「台本や本からだけではわからないこの地の風や風景を肌で感じられ、イメージがさらに膨らんだ。」
Мさんはぽつりとつぶやく。ますます、この秋の「びったれの証」が楽しみになる。

 10:00から、レクチャーホールでは県立文学館主催の「朗読コンクール(西部地区)」が開かれている。お昼過ぎまでかかるとのこと。
 11:00過ぎ文学館に上がると、愛知から来られた私学の先生たち3名が観覧中。昨晩、Мさんたちと一杯やった後に立ち寄った店で偶然隣り合わせた方々だ。幸徳秋水の墓所を訪ねてきたとのこと。ほろ酔い気分に乗じて、しこたま「満州開拓団の記録」展の宣伝をしておいた。
 それが、来館のきっかけだったらしい。すぐ後には、高知市の女先生たち3名のグループも上がってくる。
 ご一緒にDVD「不屈のびったれ」を視聴いただく。思わぬ来館者に、頬も口元も緩みっぱなし。愛知の先生方からは、名古屋銘菓の差し入れがある。ごちそうさまです!

 コンクールの終わった県立文学館の方々をお見送りした後、遅い昼食もそこそこに、資料室にこもる。「晩春日記」を読む。途中、来客や電話のため何度か中断しながら読み通す。今回もまた、途中何回か意識がとぶ。読む姿勢のまま器用に居眠りしていたんだ。週末、猛暑の中で疲れもピークに達している。

 徳島のМさんから、「明日もちろん参加させていただきます」のメールがある。
 四万十市Оさんからは、「友達と二人でいきます」の電話が入る。
 「居眠りなどしている場合じゃない」一気に目が覚める。明日午前中、もう一回読んでおこうかな。
 休館日の木曜、12:00過ぎに来館。演劇「びったれの証」で上林暁役を演じてくれるМさんたちの到着を待っている。高知市から車に乗り合わせて来られるとのこと。
 レクチャーホールでは「町内教職員研修会」の準備が始まっている。13:00頃からは、館内が先生たちであふれるかえることだろう。

 「晩春日記」に、徳子が無心にギターを弾くシーンがある。
『”heilige Nacht ! heilige Nacht !”といふ独逸語の歌詞に、私から聞いた発音を振仮名にした曲が昔から好きで、今もそれを繰返し繰返し弾いてゐるのです。』
 この”heilige Nacht ”が発音できない。意味は分からない。調べてみると、何と讃美歌148番「きよしこの夜」。英語では” holy night”なのだ。これでやっと納得。テキストに『ハイリゲ ナハト』とフリガナを振る。
        Stille Nacht, heilige Nacht,
        Alles schläft, einsam wacht
        Nur das traute, hochheilige Paar,
        Holder Knabe im lockigen Haar
        Schlafe in himmlischer Ruh !
        Schlafe in himmlischer Ruh !

 ちょっぴり独逸語にはてこずったが、これで何とか朗読できそうである。休館日で、たっぷり時間があってよかった。

 Мさんたちは、13:00頃来館する。文学館を観たあと、DVD「不屈のびったれ」も視聴してくれる。「役作りのために」とМさんは、文学館展示コーナーの前に座り、ひとり資料と向き合っている。ぜひ、魅力的な上林暁を見せてください。
 間に合わないと思っていたテレビ高知のニュース番組、帰宅するのを待っていたかのようにして十川・Оさんのインタビューが始まる。Оさんが満州開拓団での体験を語っている間に、文学館内に展示してある絵図や資料が映し出され、紹介される。番組の最後には、今回特別企画展の展示期間や会場まで、ていねいに紹介してくれる。終戦記念の日の特集ニュースとして、けっこう長い時間を割いてくれている。テレビを観てくださった方が、あかつき館にも足を運んでくれるとうれしいのだが・・・。
 今朝、出勤後すぐОさんに電話を入れる。

「ニュースで見たが、満蒙開拓団の展示はそこでやっているか。」
昼前、さっそく電話が入る。マスコミ効果は馬鹿にできない。さて、どれくらいの方が来てくれるのだろう。
 15:00過ぎ、それらしき男性が来館され、企画展を観てくれる。帰りに受付で、開拓団関係の書籍の購入を申し込まれたが、残念一冊も置いてなくてご要望に応えることができなかった。

 13:30、愛知県在住の声楽家Sさんが来館される。黒潮町出身の方で、以前「地元での初コンサートに」とレクチャーホールを仮予約されていた方である。
 まず、倉庫に置いてあるアップライトの古いピアノを見てもらう。彼女の母校K小学校からいただいたものだ。懐かしがって音を確かめている。プロの声楽家のコンサートに耐え得る代物だろうか。ちょっぴり不安にもなる。
 つづいてホールに案内。明日開催される「教育講演会」の準備をしていた先生方の許可を得て、さっそく舞台にあがり、声を出しながら、会場の反響具合や舞台での立ち位置などの確認を行う。突然の美しいメゾソプラノの歌声に、思わず背筋がゾクゾクッとなる。作業をしていた先生たちの手も、一斉にとまる。あれは「平城山」ではなかったかしら。
 わずか30分程の確認だったが、Sさんは何もおっしゃらず、11/4(土)、5(日)両日の予約をされた。本当にあのピアノと会場で大丈夫ですか。素人の私は、心配になってくる。
 でも、11月上旬ここで、あの美しいメゾソプラノが聴けると思うと、ワクワクと心は弾む。Sさん、楽しみにしています! 一人でも多くの町民の方々に聴いていただきたい。
 その後、高校時代の音楽活動や恩師、児童詩「やまもも」、子育てと絵本などなど、あれやこれや話は尽きない。エントランスや事務室での”楽しい午後のティータイムと語らい”となる。

 
 未明からの雨もやみ、陽が射し始める。今夜の月見ヶ浜での「花火大会」は、大丈夫だ。午後には、浴衣姿の若者たちで、あかつき館の周辺もごった返すことになるだろう。やがてその群れは、しばしの涼を求めてエントランスホールにあふれるにちがいない。

 文学館のBGMを、前企画展から流れていた「弦想」(ギター:松田弦)から、「風に抱かれて~四国巡礼~」(オカリナ:本谷美加子)に替える。”四万十川” ”へんろ道” ”今、祈りの中で”など、本谷さんの吹くオカリナの祈りに館内がみたされていく。
 72年目の「終戦の日」、鎮魂の祈りと不戦の誓いをささげよう。四国巡礼の旅から生まれたオカリナのメロディーが、心にしみいる。

 昼食休憩もそこそこに、資料室にこもる。今日も、「晩春日記」の朗読練習を。途中睡魔に襲われることもなく読み終える。が、やはり1時間近くを要する。

 午後、遅くなったが「文学講座」でお世話になった三人の講師さんに礼状を認める。
 その途中に、テレビ高知から電話が入る。特別企画展の開催時期を確認した後、
「本日18:15からのニュース番組で、先日取材させていただいた十川・Оさんのインタビューなどの放送があります。」とのこと。
 残念だが、閉館時間とダブり視聴することができない。可能な方は是非見てください!

 閉館が近づく、エントランスからは若者たちの声が聞こえてくる。今夜の花火大会に集まってき始めたのかな。閉館時間は、18:00ですよ~! それまで、たっぷりと涼んでいってくださ~い。